Non-Profit Organization  FPGA Consortium  
特定非営利活動法人 FPGAコンソーシアム
講師講演概要
(講師・講演概要は変更になる場合があります。)
<共通講演>

「FPGA最前線」  〜FPGAデバイスを取り巻くトピックと新たな活用法〜
  
講師:熊本大学大学院教授 末吉 敏則氏
概要:

 FPGAとは、ハードウェアでありながらソフトウェアのように書き換え変更ができる再構成可能な論理デバイスである。最近のFPGAでは、課題となってきた低価格化も加速度的に進み、イニシャルコストの低さとも併せて新たな市場への浸透を加速させている。また、リコンフィギャラブルシステムなど、ASICにない再構成可能という特性を活かした利用法にも期待が寄せられている。一方、FPGAの集積度や動作周波数が上がるに伴って消費電力が急増し、FPGAの泣き所ともなっている。ここでは、これら最新FPGAデバイスを取り巻くトピックや技術トレンドについて解説するとともに、新たな活用法について紹介する。



「マルチプロセッサ・システムにおけるFPGA活用事例」
  〜市販マイコンからソフトコアCPUまで〜

  講師:東京計器工業株式会社 技術部 技術開発担当   課長 浅井 剛 氏

概要:

 
近年益々高度化・複雑化する組込み機器において、マルチプロセッサを採用するケースが増えている。しかしシステム構成の複雑化に伴い、開発の長期化や出荷後の不具合発生などの問題が発生している。
本講演では、市販マイコンからソフトコアCPUまで幅広い事例を元に、マルチプロセッサ・システムでFPGAの柔軟性をどの様に活用していけば良いかを紹介する。

<各都市特別講演>

●東京FPGA特別講演

 「リアルタイムOSのFPGAによる実現」
 
講師:東京都立産業技術研究センター 経営企画本部 副主任研究員 森 久直 氏
概要:
 近年の組み込みソフトウェアの大規模化に伴い、リアルタイムOS(RTOS)を実装するケースが増えている。これにより、ソフトウェア資産の再利用が容易になり、処理時間の予測性が向上する等のメリットが得られる。しかし、RTOSのオーバーヘッドにより、制限時間以内に処理が完了しないケースが出てくる。そこでRTOSの基本機能をFPGAにより実現し、RTOSの処理速度を向上した。その具体的な設計方法を述べる。


●仙台FPGA特別講演
 
「超高速無線システムの開発」
 
講師:東北大学電気通信研究所 准教授 中瀬博之 氏 
概要:

 無線通信システムにおける非圧縮のハイビジョン伝送を目的として、アプリケーション層で1.5Gbpsの伝送速度を有する超高速無線システムの開発を行っている。開発には、ハードコアIP及び誤り訂正ソフトコアIPや、chip scope/SignalTapを駆使しながら実施した。講演では、開発時のFPGA使用時におきたトラブル例を含めて報告する。


●札幌FPGA特別講演
 「FPGAアーキテクチャの進化と組み込みシステムへの適用」
 
講師:株式会社アットマークテクノ  代表取締役 実吉 智裕氏
概要:

 
近年、FPGAはゲート規模の拡大だけではなく、速度、アーキテクチャ、消費電力、I/OインターフェースなどのFPGAそのもの機能の他、開発ツールやIPなどの周辺環境も大きく進化している。これらの進化とFPGAの低価格化が、FPGAの利用範囲を広げる方向に進め、CPUをFPGA内に取り込んだ組み込みシステムの開発事例も増加傾向にある。FPGAの進化の状況を様々な側面から解説し、組み込みシステムの開発にどのような影響を与えているか検証する。


●名古屋・なにわFPGA特別講演

 
「組込みシステムにおけるFPGAとその進化」
 
講師:三菱電機マイコン機器ソフトウエア株式会社 企画室 技術企画センター主査  宿口 雅弘氏
概要:
 工業製品に組込まれるコンピュータシステムが「組込みシステム」として注目されて久しい。この組込みシステムの要となるものが、ソフトウェアとFPGAであり、これらを有効活用することがシステムのアドバンテージとなる。
 毎年夏に開催している「組込みシステム開発のためのサマーワークショップ (SWEST)」も来年で10回を数える。過去、SWEST で議論されたFPGAと組込みソフトウェアの関係を振返り、その進化の過程と今後の開発の動向を解説する。


●博多FPGA特別講演
 「FPGAでも必須になりつつある論理等価性検証」
 
講師:NECマイクロシステム株式会社 第一SoC開発事業部
                
SoC第三グループ チームマネージャー 古川 寛 氏
概要:
 
近年、ASICプロトタイプではもとより論理等価性検証が必須になるケースがFPGAでも急増している。また、FPGA専用の論理等価性検証ツールをリリースするEDAベンダも出現している。
 ASICに近づいているFPGAの設計環境をベースに、FPGAならではの論理等価性検証の必要性、現在の取り巻く状況について説明する。

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